LEGO BOOSTとScratchの連携


LEGO BOOSTとScratchの連携
オススメ度:★☆☆
黒田かがく教室イチ押しのロボットプログラミング教材LEGO BOOSTがついにscratchと連携しました。使い勝手などをレビューします。

このソフトウェアでできること

 LEGO BOOSTには、もともと専用のアプリが存在しており、ビジュアルプログラミングが出来る環境は整っています。しかしながら、専用アプリはLEGO BOOSTを動かしたり、LEGO BOOSTをセンサーとして利用したりするために特化したつくりになっており、Scratchでならば簡単にできるようなプログラム、例えば画面に円を描くとか、スプライトを動かすとか言ったグラフィック系の命令が皆無なこと、配列や文字列の使用といった変数周りの命令が弱いこと、などの弱点があり、Scratchとの連携が実現すれば、LEGO BOOSTをゲームのコントローラーに使うとか、Scratchで複雑な動きを指示するといったことが可能となり、可能性が無限大になることが期待されます。

任意のモーターをx秒間動作させます。
任意のモーターをx回転動作させます。
任意のモーターを永久的に動作させます。
任意のモーターを強制的に停止させます。
任意のモーターの動作スピードを設定します。
謎のコマンド。任意のモーターの向きを設定するものと思われます。時計回り、反時計回りではダメだったのでしょうか。
任意のモーターの位置を取得します。位置をリセットするコマンドはありません。
センサーが任意の色を見たときにプログラムが走ります。LEGO BOOSTのセンサーは、色を見分ける最適な距離があり、それより遠かったり近かったりすると色を正しく認識してくれません。距離センサーと合わせて使わないと使い物になりません。
センサーが任意の色を見ているかどうかを判断します。
LEGO BOOSTハブが傾いたときにプログラムが走ります。
LEGO BOOSTハブの任意の方向に対する傾きを取得します。
ライトの色を変更します。

このソフトウェアの面白いところ

 前述のように、Scratchのプログラムと連携できる点では、非常に可能性を感じるところではあります。ただし、次に述べることが大きな制限となっています。

このソフトウェアを導入する前に

 連携できるコマンドが限定されすぎています。特に、距離センサーや明るさセンサーが使えない点は致命的なマイナスポイントです。もともとLEGO BOOSTの色センサーはあまり使い物にならず、特定の色をほとんど見分けてくれなかったり、距離を見誤ると別の色として認識したりする弱点があります。つまり、対象との距離を判断したうえで、色を判断させないと、正しい色認識をしてくれないというスペックなのです。ぜひ距離、明るさセンサーも連携して欲しかったところです。というか、これが連携しないと、ScratchとLEGO BOOSTをつなぐ意味はかなり限局してしまうと思います。

このソフトウェアで「科学する」

 アップデートに期待します!

このソフトウェアのリンク

2021年2月15日プログラミング, 教材レビュー