eVscope eQuinox:図鑑のような銀河や星雲を映し出すハイテク望遠鏡


販売メーカー:UNISTELLAR社(日本語HP
オススメ度:★★★
子供のころ、望遠鏡を覗いても、図鑑に載っているようなカラフルな銀河や星雲が見えなくてがっかりしたことはないでしょうか。この望遠鏡は、ハイテク技術を駆使して、皆さんの子供の頃の夢をかなえてくれます。

eVscope eQuinoxでできること

 天体の知識が無い方でも、明るい市街地でも、銀河や星雲の写真を撮ることが出来るハイテク望遠鏡です。
・天体の位置を認識して、見たい天体を自動的に中心にとらえてくれます。
・暗くて肉眼では見えない星雲や銀河を、コンピューター処理して見えるようにしてくれます。

eVscope eQuinoxでこんな写真が撮れる!!

eVscope eQuinoxのすごいところ

 eVscope eQuinoxがほかの望遠鏡と大きく違うところは、銀河や星雲の映像を「ほぼリアルタイムで」見られることです。本来、銀河や星雲といった天体は、そんなに小さなものではなく、(月の半分近い大きさを持ったものもあるくらい。)肉眼や双眼鏡でも見えるサイズをしているものも珍しくありません。それなのに、キッズ向けの望遠鏡(本来十分な倍率です。)でいくら宇宙を探しても、図鑑のような銀河や星雲を見ることができないのはなぜでしょうか。それは、皆さんがイメージしている銀河や星雲は、実は「肉眼で見えないくらい暗い」からです。
 では、(簡単に手に入る価格帯の望遠鏡でも本来見えているはずの)銀河と星雲を写真に収めるにはどうしたら良いかというと、カメラのシャッターを開きっぱなしにして、何十分も撮影し続ける必要があります。地球は自転していますから、星も動いてしまいます。そこで、星の動きに合わせて望遠鏡を動かすための装置も必要になります。その結果撮れた写真を、コンピューターで処理することで、やっと皆さんが図鑑で見る銀河や星雲の写真ができあがります。
 eVscope eQuinoxは、前述の作業を1台の望遠鏡でやってしまうだけでなく、高性能センサーによって、その撮影に使う時間を大幅に削減したハイテク望遠鏡なのです。条件が整った場所なら、数十秒待つだけで奇麗な写真が撮れてしまう。これは発明です。

eVscope eQuinoxを買う前に考えて欲しいこと

 まず、eVscope eQuinoxは非常に高額です(40万円弱します)。さらに、本体に接眼レンズ(ファインダー)が無く、スマホやタブレットと接続しないと映像を見ることが出来ません。前の型のeVscopeには接眼レンズ(処理した画像を映すディスプレイをファインダーで覗いているだけの飾りと思われますが。)がついていたので、覗いている感覚があったと思うのですが、今回の型にはそれが無くて、臨場感の点では残念と思う人もいるかもしれません。(やっぱり子供には「望遠鏡を覗く」というワクワクを味わわせてあげたいですよね。)

eVscope eQuinoxで撮った写真